液体窒素はいぼを取る治療に使われると考えがちですが、手の甲のシミを消す場合にも利用され、価格も割と安く出来る一方で、副作用などの危険性も。 ここでは液体窒素が手の甲のシミを消す効果と副作用などの危険性についてご紹介します。
液体窒素のシミ取りの効果は?
なかなか消えないシミに対して液体窒素を当てることで、その部分だけを凍傷状態にして、新しい綺麗な皮膚に生まれ変わらせるのが液体窒素を使ったシミ対策となります。
液体窒素を当てるのはほんの数秒です。
凍傷になった皮膚はそれを治そうと、自分の力で新しい皮膚が再生されます。
古いシミの皮膚はやがてかさぶたになり、剥がれ落ちていきます。
その下には新しい綺麗な肌が作られているので、シミが消えて健康な肌が出てくるのです。
液体窒素後のケアの仕方は?
肌のターンオーバーを液体窒素を使うことで強制的に、シミ部分だけを早めて再生させるのでシミ取りができます。
凍傷と言うと不安を持つ方もいると思いますが、皮膚表面のごく浅いもので深刻なダメージを与えるものではありません。
かさぶたは1週間程度で剥がれ落ちることが多く、シミが薄くなるのに時間が長くかからないのが良い点です。
液体窒素を当てる処置を行った後の肌は、凍傷状態ですのでケアをするのが重要です。
特に紫外線は大敵ですので、できるだけ紫外線を浴びないように防御します。UVケアや帽子をかぶるなどして肌に負担がないようにします。
また、凍傷の時は肌のバリア機能もその部分は低下していますので、肌を衛生的に保つようにします。洗顔残しや刺激の強いスキンケアも避け、潤いも保つようにします。
保湿された肌は機能もキープできますので、患部を優しくしっかりと保湿します。
また、かさぶたになる過程で水膨れになることもあります。
これは肌の正常な働きですし、大きく膨らむようなことはありませんが、これも触ったり潰したりはしないようにしましょう。
ここで潰してしまうと肌に跡が残ってしまい、せっかくの新しい生まれ変わった肌に色素沈着が起こったり、菌が入りやすくなります。気になりますがそっとしておきましょう。
紫外線が強い4~9月は治療に向かないです。紫外線の少ない時期に治療を始めましょう。
液体窒素の危険性や副作用は?
液体窒素はシミだけではなくイボをとったりするのに、長年医療の現場で使われてきたものなので、未知のものではなく危険性もほとんどありません。
でも、使う量や肌に充てる時間が間違ってしまうと逆に肌にダメージとなってしまいます。
ですので、しっかりとした経験と知識のある医師に相談して、処置してもらうことが重要です。
決して危険性が高い成分ではないので、医師の言うことを守って処置後のケアも入念に行うことが大切です。
ただ、使い方を間違ったり、ケアをいい加減にしてしまうと、かえって肌に色素沈着を起こしたりする可能性がはあるので、しっかりと対応できる状態になってから行うのが正しいです。
液体窒素自体の危険性はそう大きくはないのですが、肌に直接つけるだけに慎重に、丁寧に取り扱う必要があります。
そのことだけはしっかりと頭に入れておくとことが大切です。
完全にシミを取るまで数回行う必要がある中には1回で終わる人も居ますが、10回以上やらなければならない場合もあります。水ぶくれが出来る事も通常は1週間ほどでかさぶたになって治ります。
破れると感染の危険があるので、破ってはいけません。
治療中や治療後、炎症後色素沈着が起こる凍傷させられて刺激を受けると、肌は自分を守ろうとメラニン色素を作ります。
それによって紫外線で出来るのと同じ様な茶色いシミが出来ます。通常は数か月から半年で消えます。
広い範囲にするのは危険肌を凍傷させて多少なりともダメージが加わるので、範囲が広いと肌へのダメージも増加して影響を与えます。
効果の出方に個人差があり人間の肌は十人十色です。
完了後、「こんなに安く簡単に取れた!」と感動する人も居れば、「またすぐシミが出来た」と嘆く人も居ます。